神代文字や古代文字など、歴史好きにおすすめしたいフリーフォント4選。
今回は、少し特殊なフリーフォントたちを紹介します。
選んだ基準は「歴史的に見て面白いか」。フォントの紹介とともに、それぞれの歴史も簡単にまとめてみました。
遊び心のあるデザインや、古文書のようなデザインを作りたいときに最適です!
神代文字
神代文字(じんだいもじ、かみよもじ)とは、漢字伝来以前に古代日本で使用されたと紹介された多様な文字、文字様のものの総称である。江戸時代からその真贋について議論の対象となっており、偽作と主張されているものが多い。
最初の二つは神代文字と呼ばれる文字です。
神代文字とは、上に引用した通り、漢字が伝来する前に日本で使われていたとされる文字のことです。下で紹介する「ホツマ文字」や「トヨクニ文字」のほかにも、なん十個もの種類が存在します。
鎌倉時代に朝廷によって研究されていたほか、江戸時代にも多くの学者たちによって研究されていましたが、近代以降は「漢字が伝来する前の日本に固有の文字はなかった」というのが一般的な説であるようです。一方で、神代文字の存在を支持し続けている人ももちろんいます。
神代文字の存在を否定する意見や、それに対する反論はWikipediaに詳しく書かれていますが、一言でいうと、神代文字の存在はいまだはっきりしていないということです。^^;
ホツマ文字
ヲシテは、日本で古い時代に用いられたとされる文字、いわゆる「神代文字」の一種。その真贋については江戸時代から議論の対象となっている。これを用いて書かれたとされるヲシテ文献がある。
ホツマ文字は「ヲシテ」と表記されることもあるようです。(最近はこっちの呼び方がメジャーみたい?)
奈良時代やそれ以前の時代に使われていた日本語には、現代の日本語と違って、母音が八つあったとされています(上代特殊仮名遣)。つまり、もし漢字以前に使われていた文字があったならば、その文字にも同様に八つの母音があったはずです。
しかしホツマ文字には、母音は五つしかありません。
これが、ホツマ文字の(漢字伝来以前の)存在が否定される大きな理由です。
一方で、ホツマ文字の存在を支持する人たちは、ホツマ文字が用いられている文献は、記紀よりもさらに前の時代に書かれたと主張しています。
上代特殊仮名遣は、記紀などの漢字で書かれた文献をもとにしているため、「昔は母音が八つあった」という説そのものを否定しています。
いづれにせよ、考古学的な資料は江戸時代中期よりも前の時代のものが見つかっていないため、「少なくとも江戸時代中期には存在していた」ということしか言えません。
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トヨクニ文字
豊国文字(とよくにもじ)は、『上記』(うえつふみ)等に用いられている神代文字の一種。神宮文字と呼ぶ事もある。
トヨクニ文字の存在は、現代では一般的には支持されていません。しかし、トヨクニ文字はカタカナの起源なのではないかという説もあります。
トヨクニ文字で書かれている『上記』は、序文に「1223年に書かれた」とありますが、1811年に平田篤胤があらわした文書の影響がみられるため、実際には江戸時代の作品であるとされています。
現在発見されている中で、最も古い考古学的な資料は、大分県にある臼杵城の石垣に書かれた文字です。この城は1562年に建設されたため、少なくともその時代には存在していたといえます。
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忍者文字
忍者文字(にんじゃもじ)とは、忍者が使ったといわれる暗号。忍者文字とよばれる文字には数種類があるが、実際に使われた証拠のあるものは存在しない。
いくつか種類がある中の、伊賀流忍者が使用したとされている神代文字風の忍者文字です。伊賀上野観光協会が、町おこしの一環として無償で配布しています。
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源氏香
香道における聞香の遊びの一種。文様・家紋の一種。上記の源氏香より出たもので、和服などにひろく用いられる日本固有の意匠である。
和服のほかにも、和菓子の包み紙や手ぬぐいの柄などにも使われます。
もともとは香道の楽しみ方の一つであり、成立したのは享保年間(1716年から1736年)とされています。
図であるため、文章を書くことはできませんが、どこかで使う機会が来るかも...?
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香り遊び源氏香のフォント Genjiko Font illllli Original Design Font
最後に
いかがでしたか?
数多くあるフリーフォントの中から、歴史的に見て面白いものをピックアップして紹介してみました。解読するのは少し大変ですが、面白いことは間違いありません。^^;
ぜひ使ってみてください!
それでは。